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熱中症6割は住宅内!断熱リフォームで対策

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梅雨が明け、急激に暑さが増す夏は熱中症の発症率がピークを迎えます。気象庁によると、今年は梅雨明けの夏空とともに厳暑となることが予想されており、充分な熱中症対策が必要になります。新型コロナウイルス感染症の影響で、外出を控え自宅で過ごす時間が多くなるかもしれませんが、かといって熱中症の心配がないわけではありません。実は、熱中症は屋外に比べ、自宅や施設内など屋内での発症率の方が高くなっています。そこで今回は、断熱リフォームを通した、住宅内での熱中症対策についてご紹介します。

そもそも熱中症とは?子どもや高齢者が高リスク

高温多湿な環境に適応できないことで生じる、さまざまな体の異常の総称を「熱中症」といいます。体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなると、めまい、けいれん、頭痛など、さまざまな症状を引き起こします。特に、体が小さく水分量が多くない子どもや、体の大きさに比べて水分の総量が少ない高齢者は、体温が上がりやすく熱中症にかかりやすくなっています。水分量が少ないため喉の渇きを感じにくく、水分補給が遅れるケースも。また、汗をかきにくく、熱が体内から逃げづらいという原因があります。

6割が住宅内で発症!気づかない内に発症も・・・

熱中症といえば、屋外での激しい運動で引き起こされるイメージが強いかもしれません。しかし、意外にも近年では、発症場所の6割が住宅内といわれています。室温が30℃、湿度が60%~70%を超えると、室内でも熱中症の発症リスクが高まるのです。特に、先述した通り体内の水分量が少ない子どもや高齢者は、体温調整や室内の温度調整を自分の意思でこまめにできず、室内の温度が上がるにつれてじわじわと症状が進み、本人や周りも気づかないうちに発症してしまっているケースが多くなっています。

夏の熱さは窓や壁からやってきて、冷気を逃がしていた!

では住宅内の熱は、どこからやってくるのでしょう?熱は、温度が高いところから低いところへと移動するため、窓や換気扇などの開口を通って、冬は温かい部屋の中から寒い外へ、夏は暑い外から部屋へと移動してきます。窓を閉め切って冷房を効かせていても、窓ガラスから冷気が逃げたり、太陽光の熱が差し込むことで、気づかないうちに部屋に熱がこもりがちに。また、壁や天井からも外気の熱が伝わり、室温が上昇することも暑さの原因となります。エアコンも効きにくくなり、余計な電力を消費して無理やり冷やそうとするためエネルギー効率も悪くなります。

住まいの断熱・遮熱リフォームで熱中症対策

窓からやって来る、熱の移動を考えた住まいづくりをすることで、夏は熱を逃がし冷気を留める(遮熱する)ことで涼しく。逆に、冬は温かい部屋を保つ(断熱する)ことができます。この断熱・遮熱するための切り札となるのが、南海の「WELL」リフォームが推奨している「Low-Eガラス」。特殊な金属幕をコーティングしたこのガラスを、複層ガラスにして使用すれば熱伝達を低減し、断熱・遮熱のどちらにおいても優れた機能を発揮します。夏には暑い日差しや紫外線をカットし、冷房効果を高めるため、熱中症の予防にも効果的となっています。
また、窓に加えて、外気の熱を伝える天井や壁などに断熱材を交換・追加することで室温の上昇を防ぐことができるので、住まい全体を一気に断熱化すればより効果的に。エアコンも効きやすく、涼しさをキープしやすくなるので、エネルギーの消費量が削減でき電気代などの光熱費を下げることにもつながるので、断熱化は省エネの観点からも重要といえます。

いつの間にか熱を取り込み、温度を上げ、冷気を逃して熱中症のリスクを高めてしまっている住まい。窓や壁などの「断熱化」を見直すことで、涼しさを保ち、熱中症を予防する安心・安全で快適な夏をお過ごしいただけます。