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寒くなる前の対策が重要!ヒートショック

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日々過ごしている家の中には、実はさまざまな健康リスクが存在しています。特に、今のうちから冬に向けて備えておきたいのが「ヒートショック」対策。お風呂場などで急激な温度変化により引き起こされる現象で、年々亡くなられる方が増加傾向にあります。そこで今回は、この危険な現象の対策となる「住まいの断熱化」についてご紹介します。

 

冬場に多いヒートショック!入浴時と起床時に注意

ヒートショックとは、住環境における急激な温度変化によって血圧が乱高下したり、脈拍が変動する現象のことをいいます。冬場に暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動し、熱い湯船に浸かった際に多く、血圧が大きく変動することによって、失神や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすこともあります。また、冬の心筋梗塞など循環器系の疾患による突然死について、血圧がもっとも高く、室温がもっとも低い朝と夜の起床時や入浴時に最も多く発生していることがわかっています。

突然死の日内変動

 

死亡者数は交通事故の約5倍!高齢者の発生率が増加

消費者庁による調査では、ヒートショックが原因とみられるアクシデントで、入浴中に亡くなった方の数は、年間で1万9000人(※2018年)にものぼり、交通事故での死亡者数3532人(※2018年、警察庁)の約5倍にもなるといいます。特に、溺死者数のうち9割以上は65歳以上の高齢者であるため、ヒートショックを起こしやすい高齢者の増加が被害の増加傾向につながっているとみられています。さらに、日本は75歳以上の高齢者における溺死死亡率が、ほかの先進国に比べて非常に高いデータも。これは浴槽に浸かって体を温める文化があることの他に、高齢者が温度の高いお風呂を好む傾向が事故につながっているという指摘もあります。さらに、省エネへの関心が薄く制度が遅れているため、後述するエネルギー効率の高い「住まいの断熱化」が進んでいません。国内の住宅の約4割が「無断熱」という状況が(※2011年、国土交通省)、ヒートショックの多発を引き起こしている原因でもあると考えられています。

ヒートショック関連の入浴中の死亡者推計19,000人

 

寒い浴室の窓や脱衣所の壁を断熱化。冷気をシャットアウト

部屋の温度を下げる原因のひとつが、外からやって来る冷気です。リビングは暖房で温めていても浴室や脱衣所もしっかりと温めていない場合、湯船に浸かった時やお風呂から上がった後の脱衣所で温度差が生じるためヒートショックを起こりやすくなります。この温度差の解決に効果的な方法が、窓や壁の断熱リフォーム。例えば、特殊な金属幕をコーティングした「Low-Eガラス」を浴室など水回りの窓に取り入れることで、外から侵入してくる冷気をブロック。さらに壁や床下などに断熱材を追加することで、温かい空気を部屋から外に逃げてしまうのを防ぎ、暖房器具による室内の温かさを保つことができます。このお風呂に入る前と後の温度差が小さくすることが、ヒートショックの予防の鍵となるのです。また、冷気をシャットアウトして、温かい空気を逃さない断熱化はエネルギー効率も高めるため、省エネにも効果的。電気やガス代の削減につながります。

Low-Eガラス

 

「健康動線」を手に入れて、住まい全体を温かく

浴室はヒートショックが最も発生する場所ではありますが、そこにたどり着くまでのリビングや廊下、脱衣所の室温の差が体に負担をかけるため、住まい全体の断熱が推奨されます。リビングから浴室までの動線、寝室からトイレまでの動線など、局所的にではなくヒートショックが起こりやすい場所へ移動する範囲すべての窓や壁、天井、床下までリフォームすることで、より安心・安全で健康を保つ「健康動線」を手に入れることができるのです。

健康に配慮した動線「健康動線」

 

家の中に潜む、ヒートショックという恐ろしい健康リスク。寒い冬を迎える前に、住まいの断熱機能を高めてみてはいかがでしょうか。